かき氷食べるならここ!
⑧「浅草浪花家」

2018.05.14
日本中、いや世界中のかき氷を年間500杯も食べ歩く大野美和さん。そんな達人にかき氷の魅力を聞いたインタビューは、かき氷好きの方にはもちろん、スイーツ好きの方からも「かき氷の見方ががらっと変わった!」「奥が深すぎる‼︎」と絶賛の声をいただきました。この記事がきっかけで大野さんにはラジオ局から出演のオファーまで舞い込みました。

そんな達人がおすすめする、お店を教えていただく連載「かき氷食べるならここ!」。
今回教えてもらったお店は……。

大野美和(おおの・みわ)さん
編集者。1976年生まれ。高知県出身。中央大学卒。出版社アスキーを経て、現在は辞書の編集をしている。趣味は旅行と食べること。

珠玉のかき氷をカスタマイズできる幸せ

マニア同士で話をすると、はまっている人ほど挙げるお店が何店舗かあります。
そのうちのひとつが「浅草浪花家」。鯛焼きとかき氷と軽食のお店です。

はじめのころは「盛り盛りてんこ盛りかき氷」に目を奪われるのですが、どんどん杯数(経験)を重ねるとたどり着くのは「シンプルでまっすぐな」かき氷。

単品素材のシロップのかき氷は、とても難しいのではないかと思います。
味がほとんど変わらず飽きさせないってのは至難の業!
料理でも「キャベツだけ」「牛肉だけ」の料理を想像すると、素材と腕の善し悪しに左右されますよね。そういうことであります。

元々、年中かき氷が食べられる麻布の「浪花家総本店(鯛焼きや)」で修行をされたので、あんこの美味しさは特筆もの。
中でもお気に入りはあんこといちごが楽しめる「あさやけ」。

あさやけ

そして「ピーナツ」も好き。

ピーナツココア

「キウイとさわやかみるく」も捨てがたい…。など名作がたくさん。

さわやかみるくとキウイ

なんといっても、お客さんがいないときなどはカスタマイズに答えてくれるのです!!! 
「レモンカードを別添えで、あさやけ(いちごと小豆)の小豆を白あんに」
と申し上げると
「はいはい」
ってな具合で軽やかに答えてくれてしまうのです。

味もさるものながら、そのふところの深さゆえに、かき氷マニア達を静かな熱狂の渦に巻き込んでいます。
だから「浅草浪花家」さんのことは、みーんな大好き。それに朝10時からかき氷を食べられるのも、心強い。

浅草寺にお参りがてら、向かいの「龍園」にお食事がてら(ここも超美味しくて面白い中華やさん)、足を運んでみてはいかがでしょう。
はじめはシンプルに。そして徐々にカスタマイズの氷沼へ入っていきましょう。

ようこそ。マニアの世界へ。

[紹介したお店]
浅草浪花家
03-3842-0988
東京都台東区浅草2-12-4
※最新の情報は店舗にご確認ください。

写真/文 大野美和
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