2018.01.11
ぺんたの全国かわいいおみやげ⑫鹿児島
あの銘菓が合体!『かるかん しろくま』
冬の寒さもいよいよ真っ盛り。寒さに強いはずのぺんたも、こたつでぬくぬくとすっかり日本になじんでいます。今日はぺんたの住んでいた「南極」の話を、みかんでも食べながら聞いてみようかなぁ。ぺんたは今日も『シガーフライ』かな?
──
ねえねえぺんた、南極ってどんなところなの?
ぺんた
うーんとね、すっごくさむいんだよぉ。
──
そうだよね(笑) それはなんとなくわかるなぁ。
ぺんた
すっごくさむいんだけどね、みんなでぎゅぎゅうってあつまってるとあったかくて、それにとってもたのしいのぉ~。
──
あっ! それ見たことあるよ! おしくらまんじゅうみたいなやつだよね?
ぺんた
お、おまんじゅう・・・・・・?
──
「おしくらまんじゅう」ね(笑) みんなでぎゅーって押し合う、日本の遊びなんだ。「おしくらまんじゅう、押されて泣くな!」って言いながらやるんだよ。
ぺんた
へぇぇ~。なかないよねぇ。とってもきもちいいもんねぇ。
──
そうだね。とってもきもちいいよね! 他には何かおもしろいことある?
ぺんた
えっとねぇ、おさかながとってもおいしいのぉ! にほんのおさかなもおいしいけど、南極のおさかなはすっごくすっごくおいしいんだよぉ~!
──
そうなんだぁ! それは食べてみたいなぁ!
ぺんた
でも、でもね、こわいこともあるの・・・・・・。
──
ん。なあに?
ぺんた
南極にはね、ペンギンをねらうこわいどうぶつもいるんだよぉ。アザラシさんとかね、カモメさんとかね、そういうときにはパパとママがまもってくれるんだぁ。
──
それはこわいねぇ・・・・・・!
ぺんた
でもいまだったら、ぺんたこわくないよぉ。ぺんた、「ごっどふぁーざー」だからねぇ~! みんなをまもるんだぁ~!
──
それは頼もしい(笑) 「ゴッドファーザー」がいれば南極の平和は守られるね! でもシロクマくらい大きかったら怖いんじゃないのぉ?
ぺんた
???
──
いや、だから、シロクマみたいに大きな動物がきたら、「ゴッドファーザー」でもかなわないんじゃないの?
ぺんた
えっとぉ、「しろくま」ってなぁに~?
──
えっっっ! シロクマ知らないの!? なんで!?
ぺんた
あっっっ! わかったぁ! これだねぇ~!
「軽羹」と「しろくま」、鹿児島を代表する2つの銘菓が融合! 『かるかん しろくま』
──
えっっっ! おかし???
ぺんた
うん! これ、きょうのおみやげだよぉ~! 「しろくま」ってこれのことでしょ? おいしくって、ぺんた大すきになったよぉ~。
──
いや、そうじゃないんだけど・・・・・・。ちょっと調べてみよう。・・・・・・あっ!!!
ぺんた
えっ? どうしたの? おかしたべないのぉ~?
──
あぁ~! なるほど!!!
ぺんた
なになにぃぃ~?
──
あのね、「シロクマ」っていうとっても強いクマが氷の上で暮らしているって聞いたことがあったんだ。だからぺんたはこわいかなぁ~って思ったんだけど、シロクマは南極にはいないんだって。「北極」っていうところに住んでるんだ。だからぺんたは知らなかったんだねぇ。
ぺんた
こ、こ、こわいクマさんなのぉぉ~!
──
うん。すっごくこわい。アザラシとか食べるんだって!
ぺんた
う、う、うそぉ~!!! アザラシさん、あんなに大きいのにぃぃ!!! ど、どうしよう!?
──
大丈夫だよ。北極と南極はいちばん遠いところにあるからね。
ぺんた
そ、そっかぁ。よかったぁぁ。・・・・・・(ガサゴソ)
──
ん?
ぺんた
このシロクマさん、ぺんたがみんな食べちゃう~!
──
あははははは(笑)
かるかん しろくま
「軽羹(かるかん)」とは、米粉のかるかん粉、砂糖、山いもに水を加えて蒸したお菓子で、鹿児島ではおなじみの銘菓。かき氷にいろいろなフルーツをトッピングした「しろくま」も、鹿児島中の喫茶店で味わえる郷土のおやつ。そのふたつが融合したのがこちら。かるかんにドライフルーツを混ぜ込み彩りもよく、やさしい口当たり。
○品名:かるかん しろくま
○店名:鹿児島旅の駅 魔猿城
○6個入り/本体1,000円
○住所:鹿児島県鹿児島市七ツ島1-5-1
○お取り寄せ:可
「軽羹(かるかん)」とは、米粉のかるかん粉、砂糖、山いもに水を加えて蒸したお菓子で、鹿児島ではおなじみの銘菓。かき氷にいろいろなフルーツをトッピングした「しろくま」も、鹿児島中の喫茶店で味わえる郷土のおやつ。そのふたつが融合したのがこちら。かるかんにドライフルーツを混ぜ込み彩りもよく、やさしい口当たり。
○品名:かるかん しろくま
○店名:鹿児島旅の駅 魔猿城
○6個入り/本体1,000円
○住所:鹿児島県鹿児島市七ツ島1-5-1
○お取り寄せ:可
おみやげを選んでくれた人
甲斐みのり(かい・みのり)さん
文筆家。お茶どころ、静岡の生まれ。“出張族”の父の影響で、幼いころから各地の「おみやげ」に魅せられる。大学卒業後、「ご当地ならではのおみやげ」を極めるべく全国行脚をスタート。雑誌などへの執筆活動を経て、現在はエッセイストとして活躍。「手みやげ」や「まち歩き」をテーマにしたカルチャースクールの講師も務める。著書に『(文庫)全国かわいいおみやげ』などがある。*本記事のおみやげに関する内容は、『(文庫)全国かわいいおみやげ』より転載しています。内容は、2016年12月1日時点のものです。最新情報は各店舗にお問い合わせください。
撮影 : 野中弥真人(おみやげ) / 鈴木江実子(ぺんた、本)